■広島県→広島県水道広域連合企業団
2022年~継続中
広島県では、各市町それぞれで運営していた水道事業について、経営環境や社会環境の変化に柔軟かつ的確に対応し、将来にわたって持続可能な水道サービスの提供が可能となることを目指し、県内14市町の水道事業と県の水道用水供給事業・工業用水道事業の経営組織を一元化した「広島県水道広域連合企業団(以下、水道企業団)」を設立しました。
当社では、水道企業団において、新たに整備する通信基盤・端末や各種情報システム導入の方針策定・調達仕様書作成の支援から、各システムの導入に係るPMO業務、稼働後のシステム運用に係るヘルプデスク業務・情報セキュリティアドバイザー業務を行っています。
公営企業の広域化により求められる事業地域の広域化や投資の合理化などの課題に対応した、公共団体としては先進的なフルクラウド・ゼロトラストによる情報システム環境の立案・導入支援・運用をワンストップで提供しています。
<情報システム導入方針及び調達仕様書作成>
・水道企業団への参画市町の増加という「拡張」及び、業務の最適化に伴う「縮小」、両方の拡張性に対応できる情報システムの在り方整理
・クラウドサービスの積極的な利用等、先例踏襲や固定観念に囚われない情報システムの調達・導入方針の策定
<PMO業務>
・通信・端末・業務システムなど複数の情報システムの調達・導入にあたってのプロジェクト管理手法やルールの整備
・発注者及び事業者との円滑な調整などのプロジェクト管理
<ヘルプデスク業務>
・発注者からの問い合わせの一次受付と、クローズしない課題の事業者への二次問い合わせの実施。
・事業者と連携した継続的なチューニングによる情報システムの品質向上
<情報セキュリティアドバイザー>
・情報システム環境を取り巻く状況の変化に柔軟に対応した情報セキュリティ対策及び情報化の推進に関する取組の円滑な遂行
<情報システム導入方針及び調達仕様書作成>
DXの視点を持ち、クラウドファーストを基本とした情報システム導入のための方針策定・調達仕様書の作成
・用途や業務目的に応じた、柔軟で高い拡張性があるITサービスの採用を見据えた調達仕様書の作成
・次世代のセキュリティモデルである「ゼロトラスト」を実現する環境整備方法の整理(将来的には「BYOD」の導入を見据えた環境を準備)
・クラウドサービスを活用し、平時でも非常時でも同様の働き方を実現する情報システムの調達支援
<PMO業務>
調達仕様書に基づく受託各社の業務について、業務プロセスの改革、DXの推進を見据えたマネジメントなど、水道企業団への価値提供をゴールとしたプロジェクトマネジメントの実施
・各プロジェクトの状況を踏まえた俯瞰的・横断的な進捗・品質管理
・各プロジェクトの活動において発生する問題・課題の管理、解決までの継続的なフォロー
・各プロジェクトの各工程、各タスクの中間レビュー及び成果物・非機能要件内容について「環境変化に対する柔軟性」「新しい働き方に対する提案」「既存業務の延長ではなく、あるべき姿からの逆算に基づいた成果物」の観点を踏まえたレビュー実施
<ヘルプデスク業務>
導入される各業務に関する問い合わせをワンストップで対応する窓口を設置。
・資産管理ツール・MDMを活用したソフトウェア・ハードウェアの情報資産管理の実現とハードウェアキッティングの実施。
・相談の状況に応じて対応方法をフレキシブルに変更可能な環境を構築。
・県内各地に拠点が跨るため、全拠点を定期的な巡回を実施。各拠点の職員の課題感や環境改善の必要性を確認し、改善に向けた提言及び実現に向けたサポートの提供。
・デザインとアクセサビリティを両立した新組織ホームページの構築と運用支援。
<情報セキュリティアドバイザー>
・サイバーセキュリティの情勢変化を踏まえた、セキュリティ面での助言・サポート、有効なセキュリティ対策ソリューションの提案、セキュリティポリシーの策定
・今後導入を進めていく業務系システムを始めとするシステム・サービスの導入・運用における技術的な支援及び助言
・CSIRT発足ガイドラインの作成支援、効果的なインシデント対応に向けたフレームワーク・手法の整備など、CSIRTの準備・立ち上げ・運用・事後対処全般にかかわる支援・助言
・2022年
水道企業団設立に向けた導入方針及び調達仕様書の作成・納品
情報システム導入に係るPMO業務実施
・2023年~(継続中)
システム運用に係るヘルプデスク業務
情報セキュリティアドバイザー業務
※参考:当社が提案した情報システムの概要図