コラム

なんちゃって日本企業/製品の認知度がさらに高まっている①

なんちゃって日本企業/製品の認知度がさらに高まっている①

数年前、中国で妙に目の大きいドラえもん、耳の小さいミッキーマウスといったニセモノ騒ぎが世間を騒がせました。以前に福建省の福州に出張した際に、“スナック 黒木 瞳”という看板を見たときには大笑いしてしまいました。浜崎あゆみ、福原 愛といった名前がすでに中国で本人に関係なく商標登録されているといったことも困ったものです。

ASEANでは中国ほどひどくはないものの、企業名や見た目は真似なくても、コンセプトをそのままいただくというビジネスにも出会う機会が増えてきました。ASEANでの例をご紹介しながら、日本企業として今後、どのようなグローバル・ビジネスを展開する際に注意すれば良いかを考えていきたいと思います。

ASEANでの実例

ASEANに進出する日本企業は益々増えてきました。これまでのトヨタ、味の素といった大手製造業だけでなく、様々な業種・業態、規模の企業が進出しています。タイのコンビニエンス・ストアではセブン・イレブンの独占市場からファミリーマート、ローソンの看板も数多く見かけるようになってきましたし、ダイソーや大戸屋、ペッパーランチ、ヤマト運輸等、ミャンマーでもロート製薬の目薬、久光製薬の湿布、ポカリスエット、カルピス等も簡単に入手できるようになってきました。

そのような中、タイローカル(トップは日本人のようですが)のFUJI Restaurantはタイだけでなく、ミャンマー、ラオスでも大変人気があります。値段は日本より少し安いぐらいですが、ローカルのお客様でごった返しています。私もよく利用しますが、日本人としてはびっくりするメニューもあったりします。ポークすき焼き(普通は牛肉ですよね)、サーモン鉄火丼(サーモンの刺身です)、サバ照り焼き丼(私はサバの丼を日本では見たことがありません)等、日本では見たことのないメニューもあります。タイ人に合わせてローカライズさせているともいえますが、ローカルの人はこれを、“ザ・日本食”として信じて食べているわけです。また、日本風焼き肉屋では、美味しい日本の焼き肉は全て神戸牛と勘違いしている方も多く、またタン塩というメニューにも関わらず、しょう油ダレがたくさんついていることもあります。すき焼きを頼むと、なぜかニコニコして、しゃぶしゃぶ用ゴマだれやモミジおろしをサービスしてくれます。日本企業であれば、食育的に正しい日本食を伝えようとするでしょうが、ローカルでは日本っぽければ、日本食になってしまうのでしょう。

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